第115話 マルチモーダルAIの進化と活用マネジメント(その1)
AIの進化が、次第に人間に固有のスキルと思われていた領域にまで入り込んできました。その1つがマルチモーダルな認識能力です。日本語でいえば『多角的に物を視る能力』とでも訳すのでしょうか。専業AI(あるいはシングルモードAI)は、確かに処理速度は人間の数万倍以上も速いのでしょ...
産業用製品・サービスは、社会のニーズを満たすために存在しています。一方、その製品・サービス事業が出現し、成長し、社会に浸透していく、あるいは衰退していく過程において、必ず、人によるマネジメントが介在します。
このコラムでは、古今東西の製品、サービス事業と適用された技術を眺めながら、その社会的ニーズの出現と発展、その過程でのマネジメント上の判断に焦点を当て、「なぜか」を考えていきます。
対象とする事業分野は、輸送、エネルギー・環境、半導体・情報通信、製造設備・オフィス設備、産業用機械・装置、素形材・その他の6つのカテゴリーとします。
AIの進化が、次第に人間に固有のスキルと思われていた領域にまで入り込んできました。その1つがマルチモーダルな認識能力です。日本語でいえば『多角的に物を視る能力』とでも訳すのでしょうか。専業AI(あるいはシングルモードAI)は、確かに処理速度は人間の数万倍以上も速いのでしょ...
今日、人間が使用する材料として、重量的に最も大量に消費しているのはセラミック材であるコンクリートであり、2番目に木材、3番目に金属の鉄が来ます。4番目はやはりセラミック材のアスファルトですが、5番目以降は、セラミック材のガラスおよびプラスチック材であるポリエチレン、ポリ塩...
「メタ」という言葉があります。娘から聞いたことですが、最近では「メタい」というフレーズがあるそうです。例えば、ドラマの登場人物が、自分はドラマの中の存在だということを知っていて視聴者に話しかける場面がそれに当たるそうです。要するに、自分よりも一段高い次元から自分自身を客観...
AIの分野では転移学習が注目されています。なぜ、転移学習が注目されているのでしょうか? 様々な意見があると思いますが、一番は使えるAIを準備するのが非常に手間のかかる作業なので、その作業生産性を高めるためと言えましょう。その理屈を以下に簡潔に説明します。 汎用...
私が社会人になった1980年代後半においては、企業における重要情報は紙か人の頭の中に保存されていました。これに対して、今の世の中は、情報といえばデジタル情報です。ついに銀行までが通帳のペーパーレス化に向けて進み始めました。 情報のデジタル化が進んだ結果として、...
太陽光発電が再生エネルギーの主要な推進役の1つであることは間違いありません。現在の太陽電池の主流はと言えば、それはシリコン系太陽電池です。シリコン系が主流となった理由は、発電効率が高く、ライフサイクルで考えても最も高い価値を提供してくれるからです。しかし、日本という国に焦...
工場・プラントの自動化はこれまで独自の進化を遂げてきました。英語で表現するとFactory Automation、Plant Automationということになるので、FA,PAという略語が使われています。工場やプラントの自動化は大きな設備単位だけでなく、バルブなどの小さ...