第70話 エッジAI時代のエネルギとセキュリティのマネジメント
最近の状況を眺めると、確かに百年に一度の大きな変化が起こりつつあると感じます。とは言え、この先10年間だけを考える限り、多くの事業は緩やかな変化に曝されるだけと予想します。世の中はそれほど急には変化できるものではないからです。しかし、ある時点になると、いくつかの事業分野で...
最近の状況を眺めると、確かに百年に一度の大きな変化が起こりつつあると感じます。とは言え、この先10年間だけを考える限り、多くの事業は緩やかな変化に曝されるだけと予想します。世の中はそれほど急には変化できるものではないからです。しかし、ある時点になると、いくつかの事業分野で...
小型のドローンを使ったビジネスは既にいくつか始められています。例えば、薬のような単位重量あたりの価格が高いモノの空輸ビジネス、テレビ番組用の空撮映像ビジネス、あるいは、土木工事や都市計画用の3次元地形計測などです。これらの共通点は人里離れた場所でドローンが運用されていると...
資源エネルギー庁発表の2020年統計結果を分析すると、日本のエネルギー消費は、3割が電力、2割超が輸送、残りの5割弱が熱であることが分かります。輸送と熱の大抵は化石燃料に依存しており、さらに電力についても約75%は火力発電が生産しています。現実問題として、日本はCO2を出...
はじめに、日本のエネルギー事情について大雑把におさらいをしたいと思います。環境庁の公表している2020FYの統計データによれば、1次エネルギーの供給量は18×10^18[J]です。ただ、消費しているのは12×10^18[J]であり、約1/3が無駄に失われていることが分かり...
脱炭素の動きは急速に進み始めましたが、再生可能エネルギーだけで全世界をまかなえるようになるには、まだ数十年の時間が必要です。一方、COP26の結果として明らかになったように、発展途上国では当分の間、石炭による火力発電も続くことが決まりました。先進国は石炭の使用は抑制すると...
昨年10月31日から11月13日まで開催されたCOP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)では、産業革命前からの気温上昇幅を1.5℃に抑える努力をすることは決まりました。しかし、本気で1.5℃を目指すとなると途上国もCO2排出量を減らす必要があり、先進国から十分...
現在、AIの学習速度、推論速度を増すための技術開発、製品開発が盛んです。前回のコラムでは、当分の間、人間の能力とコンピュータによる機械学習のそれぞれの強みを組み合わせて使いこなしていくのが良い戦略であることを述べました。 現在のノイマン型コンピュータはまだ進化を続けており...