第67話 再生可能エネルギー増に対応するための蓄エネルギーマネジメント
はじめに、日本のエネルギー事情について大雑把におさらいをしたいと思います。環境庁の公表している2020FYの統計データによれば、1次エネルギーの供給量は18×10^18[J]です。ただ、消費しているのは12×10^18[J]であり、約1/3が無駄に失われていることが分かり...
はじめに、日本のエネルギー事情について大雑把におさらいをしたいと思います。環境庁の公表している2020FYの統計データによれば、1次エネルギーの供給量は18×10^18[J]です。ただ、消費しているのは12×10^18[J]であり、約1/3が無駄に失われていることが分かり...
脱炭素の動きは急速に進み始めましたが、再生可能エネルギーだけで全世界をまかなえるようになるには、まだ数十年の時間が必要です。一方、COP26の結果として明らかになったように、発展途上国では当分の間、石炭による火力発電も続くことが決まりました。先進国は石炭の使用は抑制すると...
昨年10月31日から11月13日まで開催されたCOP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)では、産業革命前からの気温上昇幅を1.5℃に抑える努力をすることは決まりました。しかし、本気で1.5℃を目指すとなると途上国もCO2排出量を減らす必要があり、先進国から十分...
現在、AIの学習速度、推論速度を増すための技術開発、製品開発が盛んです。前回のコラムでは、当分の間、人間の能力とコンピュータによる機械学習のそれぞれの強みを組み合わせて使いこなしていくのが良い戦略であることを述べました。 現在のノイマン型コンピュータはまだ進化を続けており...
AIについては毎日のように新聞や雑誌で記事を見かけます。記事として目立つのはニューラルネットワークを用いた本格的な深層機械学習(以後、本格DL)ですが、従来から存在していた統計的学習を用いた機械学習(以後、ML)や、これに毛の生えた簡易DLも様々なビジネス問題に適用され、...
現在、脱炭素化に向けて集中砲火を浴びているのは化石燃料を燃やす製品、特に火力発電と内燃機関エンジンを搭載した輸送ビークル(ガソリン車、ディーゼル車等)です。火力発電については太陽光や風力による再生可能電力が、また、車については電気自動車(EV)が代替手段として存在感を増し...
データが日々大量に生成される今日、機械学習、深層機械学習の両方を含むAIの活用は、年々増大していくと思われます。メリットが大きくてデメリットが無視できる事業領域では、その利用は順調に増大していくでしょう。一方で、AIを利用した結果、希にではあるものの、大きなデメリットが発...